267 :名無しさん@お腹いっぱい。 [↓] :2009/09/23(水) 12:01:16 ID:6gXiQswJO
昔々ボーレタリアが濃霧に飲まれた最初期、「聖女アストラエア」は神殿騎士の「暗銀の騎士ガル」と一緒にそこへ向かいました。
「双剣のバラルファクス」がボーレタリアの滅亡を伝え、もはやソウルはデーモンの元にあると聞いたからです。バラルファクスの後、誰一人濃霧から出ては来ませんでした。
アストラエアとガルがボーレタリアへ入って後、人々がソウルを失い苦しみにさいなまれている惨状は、腐れ谷でその最たるを極めていました。
腐れ谷。ここはボーレタリアのあらゆる腐敗が最後に流れつく疫病の集落。
アストラエアはここで神の力に頼り住民の苦しみを癒していました。
ある日、一人の神殿騎士が濃霧に入りました。「イスタレルのリザイア」はアストラエアとガルを神殿の恥として始末する密命を受けていました。
リザイアは腐れ谷の集落で二人と合間見えました。ガルは遂にリザイアを腐れ谷の集落で殺害しました。その墳墓は遺品のイスタレルを墓標に、今も腐敗人に守られています。
二人はさらなる追跡を恐れ、腐敗人の助けを借り腐敗谷の深淵「毒の沼」に逃亡しました。第二の追跡者「月明かりの騎士ビトー」は毒の沼で疲弊し、光に群がるナメクジについばまれ果てました。
今もその剣はナメクジ避けに使われ、その遺体は何処かのナメクジの元にあるのでしょう。
毒の沼の深淵に腐敗人は集落を作り腐敗の神殿でアストラエアとガルは救済を続けていました。
しかし、遂にアストラエアはその身を毒によって蝕まれ今わの際に至りました。死を望むアストラエアに、腐敗人達はソウルの業で生き長らえ救済を続けて欲しいと懇願しました。
そしてアストラエアは酷薄な神の代わりに救済のデーモンとして腐れ谷の最奥「疫病の谷底」で次の追跡者を待つのでした。
めでたしめでたし。
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